フォークリフトに指を巻き込まれ後遺障害14級7号が認定された事案について、会社側に責任追及し、訴訟外で早期に示談が成立した事案

相談者の状況

年齢:30代

エリア:宇都宮市

症状の詳細

左中指DIP関節開放性脱臼骨折、左中指伸筋腱断裂、左橈側指動
脈神経損傷、左環指挫創、左環指末節骨骨折、左示指挫創。
「1手の母指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの」として14級の7。

当事務所のサポート内容

ハウスの組立作業中、依頼者はハウス下部のボルトを外し終わっていないにも関わらず、依頼者に気づかぬまま、ハウスを持ち上げようと加害者が操作していたフォークリフトを前進させたことで、依頼者の左手が巻き込まれた事案。当初、会社側は、共同してフォークリフトを使用する作業を行う従業員は互いに連携しながら、危険のないよう注意しなければならない立場だったと指摘し、過去の裁判例をもとに過失割合を依頼者:加害者側=30:70で提示した。加えて、今回の労災事故の影響で、左の指に関して、後遺障害等級14級7号が認定されたが、労働能力喪失期間について相当程度制限されると主張された。これに対して、裁判例を用いて十分な反論を行い、訴外での早期解決を図った。

結果

裁判例を調査し、過失の部分と逸失利益の労働能力喪失期間については、詳細に反論を行った。
結果として、労働能力喪失期間を約30年、過失についてもほぼ依頼者側に過失がない金額で示談することができた。
訴訟外では、あったものの、訴訟した場合と同等の金額で早期に解決することができた。